実店舗をオープンする際には、内装だけではなく、商品を陳列する什器や、飲食店であればテーブルと椅子、レジを置くカウンターや照明など、いろんな物を揃えなくてはなりません。
店舗什器のカタログを見ながらオープンの見積もりをすると、予想以上の金額になってしまって驚きますよね。
どこのお店でも見かけるレジ台は実は高価な物が多く、カウンターが付いているものでは10〜20万円ほど。
レジ台だけのシンプルなものでも5万円前後と、家庭用のインテリアと比べると割高です。
オープン時の店舗什器を0円で用意する方法
実は私がお店をオープンした際に支払った店舗什器の金額は0円でした。
なぜ無料で用意できたかというと、閉店したお店が使っていた什器を丸ごといただいたからです。
商品仕入れで取引きのある問屋さんが、自社でも複数の店舗運営をされている地域密着型の企業でして、閉店した店舗の什器がいくつか倉庫に保管されていました。
というのも、店舗で使う棚や机などはしっかりした物が多く、処分するにも費用が掛かってしまうからです。
ですので、新店オープンの仕入れ相談に伺った際、「自力で持ち帰れるなら是非使ってください」と言っていただけたので、ありがたく1店舗分丸ごといただきました。
上記で紹介したような新品で購入すると20万円前後のカウンター付きレジ台や、1台2万円前後の商品棚を数本、他にも平台や装飾備品など、実際に購入すると数十万の費用が0円になりました。
移転・閉店する店舗はジモティーで不用品を出品している
「そんなに都合よく閉店する店舗の知り合いなんていない」というのが現状です。
しかし、インターネットが普及した現在は都合よく見つけ出す方法がいくつかあるのです。
その一つが「地元の掲示板ジモティー」です。
閉店するお店の多くは賃貸物件で営業されているので、テナントの明け渡し時期も迫っており、大きな什器やインテリアほど、さっさと処分したいものです。
リサイクルショップなどで引き取ってもらう手もあるのですが、引き取りの条件が意外にもハードルが高く、専用器具などが含まれていないと丸ごと引き取りも実際には行ってもらえない場合があります。
むしろ処分費用として手数料を取られるケースも。
そうなると、個人間で「取りに来て持って帰れる人、あげます!」と打ち出した方が費用0円で処分ができるのです。
手放す側も受け取る側もWin-Winです。
そこで両者の橋渡しとなるのがジモティー。
いろんなトピックの掲示板があるのですが、「売ります・あげます」の掲示板には日々いろんな物が出品されています。
ジモティは地域毎に掲示板がわかれていて、とくに最寄駅などの検索や表示などがあるのでご近所の出品者さんが見つけやすいサービスです。
ほしい出品物があれば、まずはチャットで問い合わせを行い、出品者が譲り先を決めます。
取引が成約した人のみ、引き取り場所の連絡があります。
合わせて引き取り場所の地図もチャットで送信されるので知らない場所でもわかりやすい仕様になっています。
店舗什器や自宅のインテリアなどの不用品を出品している方は、閉店や移転、転居などで出品されている方が多いので、出品物以外にも他の不用品をまとめて処分されたい方も多くいらっしゃいます。
「他にも不用品があればお声掛けください」と、一言かけておくと相談していただけるケースもあります。
中古什器の注意点とデメリット
中古の什器を譲ってもらう際には、自店舗で使いたい特徴が機能しているかどうかを必ず確認しましょう。
破損や欠損している部分や出品者が手を加えている部分など、前もって確認してから取引申請をしてください。
中古でも新品でも同様ですが、耐重量なども店舗什器には欠かせないチェックポイントです。
また、中古什器で揃えると、新店の雰囲気がなくなりオリジナリティも出しにくくなります。
以前にお伝えした記事内容の、居抜き物件の場合は前店舗の印象を大きく引き継いでしまうデメリットと似たような見た目になります。
この中古品のデメリットを活かせるお店作りとして、レトロ感を打ち出したりする事もできます。
全ての什器を中古品にする必要もありませんので、抑えられるコストを抑えつつ、部分的に活用されるのもおすすめです。

