Amazonセラーを辞めた理由、中国詐欺業者の横行 アマゾンはどう対応したのか

Amazonセラーを辞めた理由、中国詐欺業者の横行 アマゾンはどう対応したのかネットショップ
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今や個人の副業としても人気の高いAmazonでの販売。
一方で、購入者のみならずAmazonセラーも被害にあってしまう悪徳業者や詐欺業者の出品者も増えています。

アマゾンへの出品は無料で始められることもあり、メルカリ販売などから次のステップとして、Amazonセラーへの転身を検討している方も多いのではないでしょうか?
Amazon出品を考えている方に辞めた理由を紹介するのも矛盾している気はしますが、この記事では現在Amazonマーケットプレイスの現状とマーケットプレイス利用の際の注意点などを紹介していますのでご興味ありましたらご覧ください。

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辞めた理由は2つ、今回は詐欺に対するアマゾンの対応について

私は2011年頃からAmazonの大口出品で商品の販売を行っていました。
せどりではなく、型番商品からオリジナル商品まで色々と扱っており、出店して数年間は運営しているECサイトの中ではトップの売り上げだったのですが、近年は手数料の改定やAmazon配送の不信感によりAmazonセラーを辞めました。

理由は2つありますが、この記事ではAmazonセラーをやめた2番目の理由、主に中国の悪徳セラーが拡大していき、その結果どういう市場になったのかを書いていきます。

前回の記事ではAmazonセラーを辞めた一番の理由、FBAについて書いています。

この記事では具体的に辞めた理由を述べていますが、これらは私の販売スタイルとAmazonの運営スタイルが合わなかった事由であり、全ての出品者がこれに当てはまるわけではありません。
これから販売を考えている方や、現在Amazonセラーの方は今後の販売の仕方について参考になれば幸いです。

はじまりは代引き詐欺注文の多発

2018年頃、Amazonセラーが情報交換を行うAmazonセラーフォーラムで「代引きいたずら注文」「代引き詐欺」の注意喚起トピックが頻繁に立ち上がりはじめました。
Amazonを利用している顧客のアカウントを乗っ取って大量の代引き注文が行われているといった、顧客にも出品者にも大変迷惑なトラブルが多発していたのです。

販売者からすればいたずら注文ですが、顧客からすれば送り付け詐欺です。

代金引換(代引き)は、商品を受け取る際に運送会社のドライバーに現金を支払ってお買い物が完了するので、クレジットカードを持っていない方がよく利用される支払い方法です。
自店舗でも代引きでの支払いが出来るよう設定していました。

注意喚起が呼びかけ始められた頃、実際に代引き詐欺の注文が入りました。
この時はセラーフォーラムでの注意喚起を目にしていたので、購入者に連絡をして購入意思の確認を取ってみました。
そうすると購入者はやはり注文手続きを行っていないとの回答でした。
同時期に本当に代引きで注文された方もいらっしゃいましたが、手間とコストを考えると割りに合わないので、これを機にAmazonでの代引き支払いを不可に設定し直しました。

Amazonの対応

この件に関して多くのセラーがAmazonテクニカルサポートへ連絡をしましたが、アマゾン公式での通知・発表はなく、セラーが使用するセラーセントラルはおろか、Amazonユーザーへの注意喚起も行われていませんでした。

この頃のテクニカルサポートは、問題をなんとか上申せずに解決するといった姿勢だった為、システム的なエラーなどについても「仕様のため問題ありません」といった回答でケースを終了される事が多々ありました。

この件も顧客の情報漏洩につながる問題であり、Amazon内部の脆弱性をついたような事案であるにも関わらず、多くのセラーに「個別に確認をとって受注・発送を判断してください」との回答で終了する事が多かったようです。

セラーの対応

テクニカルサポートに問い合わせても上層部には声が届かないということで、多くのセラーはこの件をきっかけに、代金引換の決済を不可に設定することで問題を回避しました。

根本的に解決されたわけではなく、相変わらずAmazonでも注意喚起や対策が行われていない為、新規参入してきたアマゾンセラーが新たに代引き詐欺注文に巻き込まれるといった悪循環が何年も続きます。
2022年の現在も尚「Amazonで代引き設定するべからず」が存続しているようです。

テクニカルサポートへの問い合わせの複雑化

Amazonテクニカルサポートはアマゾン出品者がトラブルや疑問が生じた際に問い合わせる窓口です。

既にテクニカルサポートに頼れない状況を書いていますが、この後さらに問い合わせする事自体が難しい仕様変更が行われました。
外部のサイトが解説するほど、テクニカルサポートで質問することが困難になったのです。

AIでの自動対応や、マニュアルへの誘導、さらには先にも出てきているセラー同士の情報交換であるセラーフォーラムへと誘導され、窓口にはなかなか辿り着けなくなりました。

ただでさえ他のモールよりもシステム的なトラブルも多く、前回のFBAの記事でも少し書いているのですが、Amazon責任の返品返金などの補償申請など一筋縄ではいかない問い合わせもあるので、セラーの中には手間が惜しいので諦める方もいらっしゃると思います。

追い討ちをかけた中国販売業者の増加

今やテレビでも話題になる程なので、ご存知の方も多いと思いますが、日本のAmazonマーケットプレイスは中国からの逆越境EC業者が近年爆発的に増え、とくに悪徳業者や詐欺業者の出品者も増えトラブルが多発しています。

Amazonでの出品は楽天市場などのモールと違い、1つの商品ページを複数の販売業者が共有して販売を行います。
利用者からすると、1つのページで価格比較が出来るので便利なのですが、いつの間にか商品説明を書き換えられていたり、商品画像が全く違う写真にすり替えられているというトラブルも多くありました。
これは悪徳業者が行う場合もありますが、アマゾン自体が一括登録のミスをして起こる事もありました。
テクニカルサポートに尋ねると仕様らしいのですが。

テレビニュースでも取り上げられた「やらせレビュー」

大きな問題となったのは評価レビューを不正に操作する「やらせレビュー」の横行。
Amazon利用者やセラーフォーラム内では早くからこの件について問題提起されていましたが、Amazon上層部までには声が届かず、もしくは届いていてもなかなか対策がなされず、高評価の見た目で粗悪品を購入してしまうケースが増えていきました。

そしてテレビのニュースでも大きく取り上げられるようになります。

すると2021年9月にようやく、Amazonは3000以上のサードパーティー販売業者のアカウントを停止処分、600以上の中国ブランドを永久追放したと発表しました。

参考記事の後半にもあるように、海外メディアの一部では現在もAmazon側の偽レビュー対策が不十分なものであると指摘しています。
今でもAmazonの高評価アイテムを鵜呑みにして購入するのは危険のようです。

Amazonへの不信感

増加した中国の悪徳業者により、購入者がトラブルに巻き込まれるケースも増えていきます。
購入者からすれば「Amazonで詐欺にあった」という認識になりますよね。

すでにマーケットプレイスの多くが中国業者になっており、優良企業を探そうにも評価レビューを偽っているので、アマゾンで購入する際は中国の業者を避けて購入しようという流れになります。
しかし、そこまでするくらいならAmazonで購入する必要がないと離脱していくユーザーも少なくなかったのです。

実際に私も、個人ではAmazonプライム、業務用ではBusinessプライムのアカウントを使う程アマゾンのヘビーユーザーでしたが、この件から定期的に購入していた商品も全て他のECショップでの購入に変更し、2022年に入ってからは一度も利用していません。

自分が使いたくないサービスで物を売る自信はないと、マーケットプレイスからも撤退しました。

モールである以上は運営の方針に左右される

これまでの流れを見ると、Amazonセラー側はAmazon運営の改悪の結果だと思ってしまいますが、Amazon側からしてみれば結果がどうであれ人的コスト削減やグローバルマーケットの拡大など改善とする施策だったのです。
これはAmazonだけに限らず、楽天市場やYahoo!ショッピングなどでも起こりうるケースです。
この運営のルールチェンジに自分のショップがついていけるのか、利益やコストが伴った運営ができるのか、しっかりと見極めて継続、撤退を決める必要があります。

ECモール、特に大手のモールは集客に強いので導入するのはおすすめですが、運営方針の変更により店舗側も合わせて変更を余儀なくれる場合もあるので、その条件に合わないショップは自社ECサイトでの販売を検討してみてください。

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しかし、いつまでも同じ売り方は出来ません。
数年前のネット販売のノウハウは今となっては当てはまらない物も多々あります。
外部の情報だけに頼らず、内部の新しい情報や動きもチェックしながら運営を心がけましょう。

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