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Amazonセラーを辞めた理由、FBA アマゾンフルフィルメントは10年でどう変わったのか

Amazonセラーを辞めた理由 ネットショップ
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この記事は約8分で読めます。

今や個人の副業としても人気の高いAmazonでの販売。
無料で始められることもあり、せどり(転売)などでAmazon出品者になる方も多くなりました。

メルカリ販売などから次のステップとして、現在Amazonで出品を考えている方も多いのではないでしょうか?
Amazon出品を考えている方に辞めた理由を紹介するのも矛盾している気はしますが、この記事では2022年のAmazonがどういった状況なのか、現在のセラーは何を注意するべきか紹介していますのでご興味ありましたらご覧ください。

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辞めた理由は2つ、今回はFBAについて

私は2011年頃からAmazonの大口出品で商品の販売を行っていました。
せどりではなく、型番商品からオリジナル商品まで色々と扱っており、出店して数年間は運営しているECサイトの中ではトップの売り上げだったのですが、近年は手数料の改定やAmazon配送の不信感によりAmazonセラーを辞めました。

理由は2つありますが、この記事ではAmazonセラーをやめた1番の理由、Amazonの強みでもある配送を任せられるFBAが使いにくくなった事を書いていきます。

この記事では具体的に辞めた理由を述べていますが、これらは私の販売スタイルとAmazonの運営スタイルが合わなかった事由であり、全ての出品者がこれに当てはまるわけではありません。
これから販売を考えている方や、現在Amazonセラーの方は今後の販売の仕方について参考になれば幸いです。

次回の記事ではAmazonセラーを辞めた2番目の理由、中国詐欺業者について書いています。

FBAとは?

フルフィルメント by Amazon 略してFBA
出品者がAmazonの配送ネットワークを使って、販売した商品を自動でお客様へ届けるサービスです。

販売する商品をあらかじめAmazonの物流拠点に納品しておくと、その商品は注文の受注、梱包、発送、カスタマーサービス、返品対応、すべてをAmazonが行ってくれます。

このFBAのサービスは、大口プランはもちろん、商品販売するまでは月額手数料などが無料で登録できる小口プランでも利用可能なので、企業でも個人でも使えるサービスです。

このFBAは非常に便利で、在庫を保管しておくスペースが必要ないので、小さいお店や個人宅でも量販が可能なのです。
しかも受注管理や発送業務のほか返品対応もAmazonが行ってくれるので、センターへ納品した後は、ほぼ丸投げの状態で自動的に商品がお客様の元へ届くので時間も短縮できます。
このサービスは今でも行われているので、副業でせどりやEC業務を行っている多くの方が利用されています。

Amazon配送のクレーム増加

荷物の増加による配送遅延やトラブル

当初は、Amazonの配送は佐川急便、ヤマト運輸、日本郵便などの大手運送業者が行っていました。
しかし、荷受量の増加と厳しい配送条件により、佐川急便は撤退し、ヤマト運輸や日本郵便も運賃の値上げ交渉を行い、荷物の一部のみの取引となります。

その後はデリバリープロバイダとして地元の配送業者がアマゾンの荷物を請け負います。
大手運送会社よりも、エリアを分けて契約した方がコストを抑えられるためです。

デリバリープロバイダとして契約している運送会社は、Amazonの荷物を請け負い始めると一気に荷受量が増加し、捌ききれなくなっていきます
大手運送会社も手を焼いていた程の荷物とハイスピードでの配達が要求され、遅延が発生するとクレームが発生してしまいます。

さらにアマゾンは荷物の分散と運賃を下げるため、Amazon FLEXという個人事業主との運送契約を始めました。

これらのAmazon配送業者は、アマゾンが直接販売している商品の配送はもちろん、AmazonセラーがFBAを使って販売している商品も配送します。

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置き配サービスの開始方法が元でトラブルが多発

ネット通販の普及により、Amazonの荷物も増加し、より厳しい条件で配送しなければならない運送業者とコストを抑えたいAmazon。
日本ではあまり普及していなかった置き配サービスの拡大を目論みます。
しかし、この置き配サービスの開始方法は多くの顧客を困惑させクレームにつながります。

2020年、多くのAmazon利用者から「荷物が勝手に家の前に置かれていた」という声が上がります。
Amazonは置き配サービスの配送オプションを初期設定で指定して開始したのです。

サービス開始前からメールでの告知はありましたが、サイト内ではわかりにくく、Amazonのサイト以外で置き配オプションの外し方の解説が多数あがってくる程です。
実際にAmazonヘビーユーザーだった私も、事前のメールで知っていましたし、回避方法もわかっていたのに、配送先を変更するとデフォルトに戻ってしまうので油断して置き配指定になっていた事がありました。

こうして始まった置き配サービスは、置き引きや紛失などのトラブルもあり、FBAを利用しているセラーにも大きく影響していきます。

全てを行ってくれるFBAのメリットがトラブルに

顧客ファーストの対応が店舗負担に

「荷物が届かない」「破損していた」FBA配送の注文にくるクレームは販売店ではなくAmazonが自動で処理してくれるメリットがありますが、このデメリットとして勝手に処理されて返品返金されているという問題があります。

FBAで返品された商品は何かしらのトラブルでフルフィルメントセンターへ返送されてきているので、一度自店へ返送を行わなければなりません。
アマゾンの倉庫内でどういった状況になっているのかは教えてくれません。
たとえ商品が販売できる状態だったとしても、一度返送して確認をこちらで行わなければならないので返送手数料と再度送る送料が発生します。

Amazon責任の返品返金などは、Amazonが補填を行ってくれる場合があるのですが、この申請と承認までが非常に手間で面倒臭い。
私はFBAの販売商品も定期的にチェックしておかしな返品や返金などがあれば一々申請していましたが、知らずに流しているセラーもいるのではないでしょうか。

商品梱包のクレームと倉庫内破損の増加

そしてAmazonの倉庫内でも受注の増加により人手が足りていないのか、商品梱包はどんどん雑になりクレームも増えました。
商品が変形する程ストレッチフィルムで固定されるのはザラで、化粧箱に入った商品は直接送り状を貼ってそのまま発送されたりと、破損してもおかしくない状態で発送。
そして上記でも書いたように、商品発送時の破損によって自動的に返品返金が行われた事も何度かありました。

また、倉庫内での破損も何度かありました。
これは補償されるのですが、販売店が設定している売価ではなく、Amazonが算出した金額が補填されるのでモヤモヤしますが、それ以上は何をやっても補償されないので溜息をついて終わりです。

手数料の値上がりと複雑化

FBAの利用当初の手数料はかなり安く、通常の配送料金はもちろん特別運賃の契約をしていた私でも、どうやったらこの料金で配送できるんだろうかと不安になるほど低単価でした。
大手運送会社と揉めていたくらいなので、この疑問は正しかったようですが。

FBAの配送手数料については徐々に値上がりし、サイズ区分も複雑になりました。

60cm、80cm、100cmサイズの荷物が、標準と大型のどちらにも設定され、同じサイズでも200円くらい差があります。
この違いは、商品のサイズを3辺で測った時にAmazonの規定範囲内に全て収まるかそうではないかで決まるようです。

私がFBAを利用していた頃はこの区分はなく、もう少し大まかな区分でした。

また保管手数料も改訂され、繁忙期の10月~12月は月額保管手数料が大幅に高くなります。

これに加えて、フルフィルメントセンターでの保管期間が365日を超える商品は長期在庫保管手数料がかかります。
以前は年に2回の請求でしたが、現在は月に1回の在庫一掃チェックが行われます。

それでも個人発送より低コスト

現在の手数料を払ってでも、自店発送するよりはコストが低い場合はFBAを使うメリットがあると思います。

しかし手数料を詳しく知らず、売り上げている金額に対してAmazonから振り込まれる金額が少ないと後になって気付くセラーも少なくないようです。
FBAは、配送手数料 + 販売手数料 + 在庫保管手数料 といったそれぞれの手数料が請求されますのでサービス利用や販売価格の設定前に必ず確認をして利用してください。

ルールチェンジに備えて使い所を見極める

現在もEC業界はAmazonだけに限らず、情勢の変化で頻繁にルールチェンジが行われています。
10年といわず、20年前からずっと状況が変わり続けています。

数年前のネット販売のノウハウは今となっては当てはまらない物も多々あります。
外部の情報だけに頼らず、内部の新しい情報や動きもチェックしながら運営を心がけましょう。

ECモールはAmazon以外にもあります。
楽天市場などの大手のモールは集客に強いので導入するのはおすすめです。

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自分で集客が得意であればネットショップ作成サービスで自社ECサイトを制作する方法もあります。
こちらはECモールよりも運営によるルールチェンジは起きにくいです。

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モールにせよ自社サイトにせよ、市場や情勢によっては大きなルールチェンジにあう場合もあります。
販売スタイルと状況で照らし合わせてサービスの見直しを定期的に行ってみてください。

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